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買春スキャンダル

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ちょっとご無沙汰してしまいました。
前回のブログでは、もうすぐ3月ーなんて言っていましたが、もう3月も中旬。(はやーい)
日本もだいぶ暖かくなったようですが、こちらワシントンも今日は15度前後です。
桜の開花宣言も出まして、27日以降だそうです。
楽しみー。
外国にいながら、日本の春(桜)が楽しめるのは、有難いことデス。

さてさて、3月とは全く関係ないのですが、最近テレビを賑わしている話題と言えば、
NY州の知事エリオット・スピッツアーの女性スキャンダルです。
この方、NYの高級買春クラブの常連さんだったようで、
この月曜日に事実が発覚し、連日の話題となっています。
(写真は、今週水曜日の知事辞任表明会見の模様。来週の月曜日で辞任です)

なんでも、この高級エスコートサービス、二時間で4000ドルとからしい!
(彼は過去に何度もこのサービスを利用しているそう)
しかも、このスピッツアー、Mr.クリーンと呼ばれるほどの人で、これまで、
非常にクリーンなイメージで政治活動していただけに、周囲のショックは大きいよう・・・。
人望も厚く、将来、初のユダヤ系大統領になる可能性すら噂されていたほどです。
昨日のCNNでは、かつて、売春組織撲滅運動で付き合いのあった女性が、
「裏切られた気分・・・」とコメントしていました。そりゃーそうよね。

私が一連のニュースを見て、感じたことは二つ。
一つは、上の写真でも分かるとおり、自分の(恥ずかしい)辞任表明の会見の場に、
夫人同伴で登場したこと。(彼は2回会見をしていますが、2回とも)
といっても、これは今回に限ったことではなく、アメリカでは、政治家などが
女性スキャンダルで記者会見をする場合、夫人同伴のケースが非常に多いのです。

もちろんこれは決まりでもなんでもなく、アメリカでも賛否両論あります。
「結婚生活の最低な瞬間を、わざわざ夫と共有する必要はない」と言い切る、
女性問題の専門家もいる一方、過去に同様の経験をして、記者会見に夫と臨んだ
女性は、「これは、家族のため、子供のためなどいろいろな意味がある」と
コメントしていました。

私が思うに、理由はもう一つあって、「自分自身のため」ということもあるのでは?
寝耳に水の話に、気持ちの整理がつかず、混乱して、泣き叫びたくなる気持ち、
もしくは、夫を非難したい!など、はっきり言って、この時期、夫より言いたいことが
たくさんあるのではないでしょうか?
その、どうしようもない気持ちを、あえて何も言わないでカメラの前に立つことで、
ある意味、自分を表現することを選んだというか・・・。
実際の立場に立ってみないと分かりませんし、人それぞれだと思いますが、
そんな風に思いました。

驚いたこと、その二。
これまたこのケースに限らずですが、アメリカの報道の自由なこと!
昨日、このスピッツアーの“お相手”をつとめていたとされる女性が、写真と実名で
報道されました。(サングラスなしの写真も流出しています)
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ブログに写真を載せる私も私ですが・・・(でも、今、ネットその他、どこでも見れるので^^)
22歳、NY在住、職業は「歌手」という彼女。
そればかりか、昨日のCNNでは、
彼女の母親が出したコメントまで
紹介されていました。
一体、どこまで、自由なのか・・・。
プライバシーの侵害にはならないの?
アメリカだし、訴えられたりしないの・・・?

それから、二人が密会したワシントンのホテルの名前(そう、場所はDCなのです)、
日付、部屋番号までもが、今日のワシントン・ポスト(有力新聞)に出ていました。
これって、ホテル側からクレームとか来ないのでしょうか?
うーん、アメリカの報道は、本当に自由だなあ。

みなさんはどう思いますか?
連日、大統領選でもちきりだったアメリカですが、ちょうど重要な選挙の合間に、
降って湧いたようなスキャンダルでした。
by dcstory | 2008-03-13 18:28 | ワシントン事情
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