ファースト・レディ
ワシントン、今週になってまたまた寒くなってきました。
ただ今の時刻(夜10時)、マイナス8℃!! 寒い、ていうか痛かった・・・。 外を歩く時は、すっぽり帽子をかぶるのが基本スタイルです。 明日は最高気温がマイナス7℃という予報なので、覚悟しなくちゃ。。。 さてさて、少し前になりますが、アメリカン・ヒストリー・ミュージアムが、 2年間の改装を終えて、リニューアル・オープンしたので行ってきました。 スミソニアン美術館の一つであるこのミュージアムは、 文字通り、アメリカの歴史に関わるものを展示しています。 ということで、オープン以来、海外からの観光客だけでなく、自らの歴史に 関心の高いアメリカ人が多くつめかけ、当初は入場制限をかけるほどでした。 外観はこんな感じです。とてもモダンな建築です。 さてさて、オープンから一ヶ月。 このミュージアムの目玉の一つである、ファースト・レディのドレスが ようやく展示になったので、再び行ってきました。 ここでは、歴代の大統領夫人が、さまざまな機会で身に着けたドレスが 展示されています。 ボケ気味ですが、全体はこんな雰囲気。決して広いスペースではありません。 今でも人気の高い、故ケネディ大統領夫人のジャクリーヌです。 美しい・・・。 そして、下は彼女があるパーティで身に着けたドレス。(左側) 清楚で品がいい。 おしゃれだった彼女。 このドレスもジャッキー・スタイルとして、愛されたのかな。 こちらは、あと5日でその役目を終える、現大統領夫人のローラ・ブッシュが 2005年の就任式の際、着用したドレスです。 ジャクリーヌのドレスとはまた全然違う雰囲気。 ローラは、赤系の服を身に着けることが多いような気がします。 ドレスの反対側に、歴代大統領夫人の写真がずらっと並んでいました。 言わずもがなですが、左から、ヒラリー・クリントン、ローラ・ブッシュ、 そして、5日後に誕生する新大統領夫人のミッシェル・オバマ。 それぞれに、皆さん、個性的・・・(笑)。 最近のヒラリーに見慣れているので、この写真は若い!という気がします。 でも見るからに頭が切れそうー。いわゆる大統領夫人だけに収まらない何かが この時から感じられるような。 ローラ・ブッシュは、ある意味、典型的な、“よきファースト・レディ”を具現化している 女性です。決して出しゃばらず、夫を陰で支え、しかし妻として、母としての役目を 立派に果たしている女性。 気品ある微笑みをいつも絶やさず、夫の横にそっと立っている女性。 そういう意味では、ミッシェル・オバマは、今までのファースト・レディになかった タイプと言えるでしょう。人種の問題だけでなく、彼女の場合は、野心があること、 非常に強いパーソナリティーを持つことを、最初から隠していません。 プリンストン、ハーバードを出て、弁護士として高収入を得ていた自信、 私生活では二人の女の子を育てる母としての充足感、 そしてなにより、優秀な夫を支え、大統領選挙を乗り切った妻としての誇り。 それらをあわせ持った女性という感じがします。 閉館前に行ったのにも関わらず、展示は多くの人で賑わっていました。 ファースト・レディがアメリカ国民にとって、大統領と同じくらい注目されていることの あらわれなのでしょう。 アメリカでのファースト・レディの役目は非常に重要です。 自分の夫が、大統領としてどれだけふさわしいか、そして父親として、夫としても、 どれだけ素晴らしい人間なのかを間接的に国民にアピールするのが ファースト・レディなのです。 オバマの大統領としての今後の行方は、ミッシェルの肩にもかかっている?? Let's see...
by dcstory
| 2009-01-15 22:53
| ワシントン事情
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